歌舞伎座の紋は、鳳凰丸。東銀座のシンボルマークといっていい。徳川葵の紋、チューダー王朝の薔薇、ロレックスの王冠、時にシンボルとは、それを掲げる集団や、コーポレートアイデンティティを示すだけでなく、時代性をも表現する。この紋は、法隆寺に使われていた紋と同じ。歌舞伎座の創設者の1人、福地桜痴が採用。
60年の歳月を経て歌舞伎座は立て替えられる。戦後の昭和26年、復興した歌舞伎座では、光源氏が演じられた。当代団十郎の父親にあたる、十一代目が演じ、以来、海老様ブームが巻き起こることになる。その2年後に、それまで神であった昭和天皇が、一般客と同じ席で歌舞伎座を観劇。花道には、中村歌右衛門。花道は、舞台と客席の間に一体感をつくる。今年見た、染五郎の切られ与三は、花道からも降りて、客席と一体化。客が、切られ与三のほうに注目している間にも、舞台が切り変わる。(それを解説するイヤホンガイド。)天皇陛下が観劇なされたのは、11月のことだが、その3ヶ月前に1ヶ月休館したことがある。理由は、音響工事。役者の声が遠くの席にまで届くよう、改造が行われ、以来、劇場としては、最高の音響。歌舞伎座の特筆が音にある。月日は流れ、1964年東京オリンピック。歌舞伎座で、甘栗を売るおじさんがいた。あのおじさんが商売をはじめたのが、東京オリンピックの年からだという。立替後の歌舞伎座が完成するのは、2013年春。この日柄設定に、私自身、大きな注目を寄せている。なぜか?そのときになればわかると思う。歌舞伎座は、新しいけれども、古い歌舞伎座のイメージを踏襲すると言われている。まず、音響。吉田五十八の設計について徹底した調査が行われているし、舞台の寸法、屋根瓦や釘隠しなどの細部もポイント。建築家は隈研吾、監修は南座の改修、国技館に関わった今里隆。kingsarmonj
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