The kingsarmonj Journal
by kingsarmonj


2011年8月21日日曜日
金持ち喧嘩せず

北洋の氷塊 喧嘩すると貧乏になる。
だから、「金持ち喧嘩せず。」
マージャン用語だと思っていたが、ちゃんとした格言。
貧乏が嫌なら、喧嘩しちゃいけないということだ。
明治6年、西郷隆盛は、朝鮮に開国を促す、征韓論を主張した。
しかし、もうひとりの参議は、「朝鮮にとって、日本は西洋諸国同様、夷狄(いてき=異民族の蔑称)。開国を受け入れず、使者を拒絶し殺傷するだろう。」と、先読みする。
「覚悟ひとつで勝てるほど、世界の戦(いくさ)は甘くない。」
武士を捨てた明治人、即座に、明治天皇を動かし、訪韓使節の派遣を延期させる。
これに伴い、西郷、板垣は下野することなる。(明治6年の政変)
変化の始まりとは、捨てることにある。
震災によって奪われた土地や家具、原発、既得権益、何もかも!

万国公法に照らした「理」さえあれば、欧米列強も日本に味方する。

無駄な危険はおかさず、最小限の犠牲で最大限の効果を狙う。
自爆覚悟で、いちかばちかの賭けに出るなど、愚行。
政治は博打でないのだよ。吉之助さん。

詳しくは、マンガ日本史8月28日号(42)大久保利通参照。

次週(43)は、我輩は猫であるの夏目漱石と続く。
kingsarmonj
2011年8月9日火曜日
その夜明けはデフォルトで始まる

米国の議員も、もうちょっと、やるかと思ったが、
有権者のご機嫌をうかがうところは、日本の政治家と変わらない。

だが、真のデフォルトに直面したとき、そうも言っていられなくなる。

それは、2013年に訪れる。
その近い将来、光景が目に浮かんだ。

最初の10年は乱、次の10年は治世。

乱も一時は、歓迎されうる。
なぜなら、不満分子を一まとめに排除できるからだ。

これからの世の中、私心なく、合理的、冷徹に取り組む者が頼りになる。
北洋の氷塊と呼ばれるほどに。

明治6年、明治政府を掌握した大久保利通は、日本の官僚制度のほとんど全てを一人でつくった。

そろそろ、それを、ぶち壊すときが来る。

強いてそうしなくても、自然にそうなる。

契機となるのが、デフォルト。

デフォルトが米国を変え、日本を変える。

そのとき、IMFも、世界銀行も、国連もデフォルトする。

だが、ジョーよ、そうなっても、泪橋を逆に渡れ。
まるで、クレイジーとよばれるような今日を生き抜くからこそ、明日があるのだ。

泪橋がなぜ、泪橋とよばれるか。

それは、人生に破れ、行く場所もない者が、泪して渡ったから、泪橋と呼んだ。
そこは、ドヤ街。

ドヤとは、いうまでもなく、宿を逆さによんでいる。
日夜過ごす宿にはなりえない、悲惨な場所。
しかし、最下層の人間は、そこに住むより仕方なく、そこに住んだ。

ちょっと前までは、山谷、明治時代は、四谷鮫河橋。

その悲惨な環境。
裕福な陸軍の残飯を食って生活し、残飯屋という商売が成り立つ世の中。
日本の疫病の全てがそこに集中し、病で倒れていった。
最後は関東大震災で、自然消滅。

復興に至るまでの過程では、いったんは地獄を見る必要がある。
生易しいものでは決してない。

今のアメリカ、日本も、世の中をなめているといっていい。

まるで、クレイジーとよばれるような、今日を生き抜くからこそ、明日がある。

ジョーよ。決してくじけることなく、泪橋を逆に渡れ!

ギリギリを生きろ。灰になれ。
kingsarmonj
2011年8月3日水曜日
デフォルト延期、2012年11月

米国のデフォルトはひとまず、延期された。
デフォルト延期、2012年11月。
この日柄設定は、偶然なのか、なんらかの思惑を感じる。
今回は、ないとは思っていたが、下院の議員が、選挙の票や有権者の機嫌を気にせず、何か独自の信念のもとに動いていたら、起こり得た。
まあ、一般的な日本の政治家と、そのあたりのスタンスは同じということ。
誰も、世界経済の終末のトリガーをひこうとは思わなかった。
しかし、近い将来において現実のものになるという予感を、直前まで感じた。
金融賭博の勝った負けたの世界、誰かが大損するだけの世界ではなく、社会のライフスタイル、ライフラインに影響を及ぼすような出来事。
今後、段階的引き上げの度に、緊張が走り、2012年11月までに、債務に改善が見られなければ、現実のものとなりかねない。
実をいうと、アメリカだけの懸念ではなく、第2位の日本も他人事ではない。
むしろ、アメリカより先にデフォルトするかもしれない。
誰も口にせず、黙っているようだが・・・
日本国債は、国内銀行、もっといえば国民の高い貯蓄率で支えられてきた。
この貯蓄も、少子高齢化により、どうなるか。
数年で不可能になると、ヘイマン・アドバイザーズのカイル・バスも言っている。
デフォルトするとまず、公務員の給料がストップし、公共機関がストップする。
そうなったら、無法地帯。
デフォルトが現実視された時、混乱を避けるためには、計画デフォルトが必要。
考え方は、計画停電と同じ。
デフォルトを意識していないから、債務超過なのに贅沢している。
サブプライム破綻した米国の保険会社が、高額のボーナスを受取り、反感を買った。
そういう意識があるから、デフォルトし、デフォルト後も贅沢しようとしている。
今の状態なら、必ず、デフォルトする。
計画デフォルトではなく、突如デフォルトした際に、まず、どう行動するか。
事前準備もなく、あたふたと、手順を間違えると、死に直結する。
まず、ライフライン。
公共の水道がストップするので、水を確保。
震災のときに実証されているが、無秩序な状況には、ならないかもしれない。
公務員の給料がストップしても、無給で働く人はいるだろうし、国民レベルで、助け合いの精神を発揮すると思う。
ただ、最近は、一部かもしれないが、ひと昔前とは変わってきているので、他人の善意にばかり期待できないということは、前提にしておいたほうがいい。

復興、復興というけれど、栃木の牛は出荷停止。
こんな状態で、まともな復興などできるわけがない。
デフォルトしたら、なおさらだ。
まず、原発を収拾させないと、
1万ミリシーベルトの放射能流出を食い止めないことには、瓦礫もなにもかも、何もはじまらない。
原発収拾の間にも、デフォルトするかもしれない。
デフォルトする前に、原発と放射能だけは収拾してほしい。
その後は、デフォルトしてもなんとかなるし、なるようになる。
なるようになるとは、本当に必要なものだけが、残る有り様。
やがて、人口が上向き、放射能に汚染された土地をなんとかしようと、余裕ができる時代もやってくるだろう。
今、放射能に汚染された地域を、復興しても、小綺麗なゴーストタウンが出来上がるだけだと思う。
過疎地に作られた立派な橋とか、道路のような絵。
復興よりも避難が先だろう。土地や家よりも人。身ひとつ。火事と喧嘩の絶えない江戸町民と同じ。
デフォルトを意識したとき、何をやらなければいけないか、何を妥協し捨てるか、必要に迫られ、本当に必要なものから取り組んでいくべき。
デフォルトを強く意識しないと。
kingsarmonj

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