The kingsarmonj Journal
by kingsarmonj


2010年12月27日月曜日
正月歌舞伎は

正月歌舞伎は、国立劇場にしようか、浅草公会堂にしようか迷ったが、迷うまでもなく、チケットの都合で、浅草公会堂に決まった。
浅草公会堂にしても、ギリギリ入手できた。
この2ケ所は、競争率が高い。まるで、直前のさよなら歌舞伎座公演のようである。
正統は、新橋演舞場なんだろうけど、ここは、まだ空席がある。
12月クリスマスまでは、日生劇場で、音羽屋の公演があった。
一幕見席が試行されており、天皇誕生日、皇居の帰りに立ち寄ったが、結局入らずに帰ってきた。
音羽会に入会しようと思ってもいたが、これも見送り。
西銀座のチャンスセンターで宝くじを買って終わり。
正月に、国立劇場の蜘蛛を見ようと思ってもみたが、3が日のチケットは売り切れ。
音羽会には縁がないということかもしれない。
菊五郎も歳とってるから、いまさら後援会という気もする。
菊之助や松緑の後援するのも暫くの思考を要する。
浅草の若い役者も見てから考えようと思うが、ポスターがいただけない。
まるでホストクラブか男版宝塚。
亀治郎のマフラーは、なんだこれはという感じだ。
やはり、歌舞伎役者は、着物がしっくりくる。
例えば、2月の仁左衛門とか、ル テアトル銀座のお染の七役、女殺油地獄のポスターはいい。
これは、絶対、見ようと思っている。
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2010年12月21日火曜日
電子書籍、iPadについて世間が勘違いしていること

電子書籍、電子新聞そのものは、紙が電子に変っただけ。
会社四季報が、CD-ROMに変ったことと同じ。
重要なのは、中身であり、本を読まなくなった、新聞を読まなくなったという状況そのものは、紙から電子に変ろうと、本質的に変るものではない。
時事に興味のない人、株に興味の無い人にとっては、いずれも本質的に同じである。
ゲンダイや夕刊フジの記事を、専用アプリで見る。
そんなことより、普通にWebで当日の記事がタダで閲覧できる。
こっちのほうが便利でお気軽である。
記事の感想やアンケートをインタラクティブにリアルタイムに論じ合える。
そちらのほうが中身として有意義で、時代性や時代意識までより的確に表現しうる。
iPadだの、7インチだの、デバイスなり、形に目を向けられがちだが、中身が伴わなければ、結局、長続きしない。
歌舞伎をワンセグで見ようが、Youtubeで見ようが、DVDで見ようが、舞台で見ようが、求められるのは歌舞伎であり、演目であり、筋書きであり、役者であり、セリフであり、音響、衣装、大道具、小道具、客席の掛け声である。
「っトワヤっ。」、「っリタヤっ。」と。
勘違いしてはならないのは、その時、お客さんは、テクノロジーを買っているのではない。
歌舞伎を買っているのである。
チケットを売る人を買っているのではなく、歌舞伎という商品を買っている。
営業が売り子になったら終わり。
サービスの延長に一体化して、はじめて営業であり、営業の人柄なんて買い手にしてみたらどうでもよく、詐欺的商法、枕営業には見向きもしたくないというのが、買い手の本音と言える。
チケット売りの人柄に負けましたと、買い手は言ってはくれないのである。
観客は、あくまで商品、サービスを買っているということを忘れてはならない。
より臨場感を求めれば、劇場で見る、リアリズム、本質を突き詰めればそうなる。
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2010年12月20日月曜日
2010年、今年のニュースを振り返る

アップルのiPadやスマートフォンは、話題をもたらした。
革命的なデバイスと宣伝されたこれらの商品を衝動買いした人も多いが、極めて刺激的とは言えなかった。
電子書籍も紙の書籍も、書籍は書籍、内容が全てで、読んではじめて意味をもつ。
普段、新聞、書籍を読まない人にとってみれば、電子になったからといって、大きく変るわけではない。
主要ニュースなどの読み物が、Webでタダで見れる現状をみれば、Webサイトがあれば十分なのかもしれない。
通貨切り下げ競争と、円高。
猛暑。
アメリカジェットブルー中間選挙。
世界に挑戦する中国。
尖閣ビデオ流出。
太陽黒点数の増加。
最近の海老蔵事件。
ただ、私が今年のトップニュースを選ぶなら、「迷走に揺れる日本政府」と言っていいだろう。
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2010年12月19日日曜日
新しい歌舞伎座は2013年春

歌舞伎座の紋は、鳳凰丸。東銀座のシンボルマークといっていい。徳川葵の紋、チューダー王朝の薔薇、ロレックスの王冠、時にシンボルとは、それを掲げる集団や、コーポレートアイデンティティを示すだけでなく、時代性をも表現する。この紋は、法隆寺に使われていた紋と同じ。歌舞伎座の創設者の1人、福地桜痴が採用。

60年の歳月を経て歌舞伎座は立て替えられる。
戦後の昭和26年、復興した歌舞伎座では、光源氏が演じられた。
当代団十郎の父親にあたる、十一代目が演じ、以来、海老様ブームが巻き起こることになる。
その2年後に、それまで神であった昭和天皇が、一般客と同じ席で歌舞伎座を観劇。
花道には、中村歌右衛門。
花道は、舞台と客席の間に一体感をつくる。
今年見た、染五郎の切られ与三は、花道からも降りて、客席と一体化。
客が、切られ与三のほうに注目している間にも、舞台が切り変わる。(それを解説するイヤホンガイド。)
天皇陛下が観劇なされたのは、11月のことだが、その3ヶ月前に1ヶ月休館したことがある。
理由は、音響工事。
役者の声が遠くの席にまで届くよう、改造が行われ、以来、劇場としては、最高の音響。
歌舞伎座の特筆が音にある。
月日は流れ、1964年東京オリンピック。
歌舞伎座で、甘栗を売るおじさんがいた。あのおじさんが商売をはじめたのが、東京オリンピックの年からだという。
立替後の歌舞伎座が完成するのは、2013年春
この日柄設定に、私自身、大きな注目を寄せている。なぜか?そのときになればわかると思う。
歌舞伎座は、新しいけれども、古い歌舞伎座のイメージを踏襲すると言われている。
まず、音響。
吉田五十八の設計について徹底した調査が行われているし、舞台の寸法、屋根瓦や釘隠しなどの細部もポイント。
建築家は隈研吾、監修は南座の改修、国技館に関わった今里隆。
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2010年12月4日土曜日
愛之助、代役をこなす

分不相応な未熟者だが、急きょ代役で、長ゼリフをこなし、拍手喝さいのとこと。
見たことはないけれど、来春は、浅草に見にいくつもりだ。
新春はずっと松竹座で、初の新春浅草歌舞伎は、2005年。
今や、市川宗家の家の芸を初役で務める。
片岡仁左衛門の部屋子になったのが、1981年。
仁左衛門とか、玉三郎とか、そういう系統だろう。

日々、海老蔵の記事に力を強めている夕刊フジは、下町の玉三郎のコメントを載せている。
「團十郎を継ぎたい人はいくらでもいる。海老蔵よりもうまい役者はいくらでもいる」とのことだ。
海老蔵の怪我の具合は、ギリギリ、「にらみに支障はない」とのことだが、朝青龍も引退に追い込まれただけに、今後はまだ不透明。

CM放映もまたキャンセル続出。
案外、ほとぼりが冷めたら、何事もなかったように復帰するかもしれない。
ただ、マスコミの評判はかなり悪く、叩かれっぱなし。

團十郎を継ぐには、2枚目だけでなく、荒事が必要。
注目している役者で、荒事がはまる役者は誰か。
基本的に注目している役者は、女方もできる役者。
菊五郎タイプで、荒事はあまり注目していなかったから、團十郎を継げる歌舞伎役者は、すぐには、ピンとこない。

誰だろう。
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2010年12月3日金曜日
初春歌舞伎

ルテアトルの初春花形歌舞伎は、怪我の問題以外にも、展開次第で、海老蔵は不透明。
初春歌舞伎の演目を、上方、新橋と、ざっと見た限り、目にとまるのは、新春浅草歌舞伎。
まず浅草公会堂。浅草を歩くたびに、お年寄りに道を聞かれて、道案内しているけれど、私自身は入ったことがない。
行ったことがあるのは、歌舞伎座、国立劇場、新橋演舞場のみ。

そして、役者。
来春には、七之助、亀治郎、愛之助の歌舞伎を、見ておきたいところだ。
まだ、見たことが無い。

さらに演目。三人吉三巴白浪。これだ。歌舞伎は、やはり河竹 黙阿弥、七五調。
お嬢吉三は、中村 七之助。
科白に期待。

「月も朧(おぼろ)に白魚(しらうお)の 篝(かがり)も霞む春の空 冷てえ風もほろ酔いに 心持ちよくうかうかと 浮かれ烏(からす)のただ一羽 ねぐらへ帰える川端で 竿の雫(しずく)が濡れ手に泡 思いがけなく手に入る百両 ほんに今宵は節分か 西の海より川の中 落ちた夜鷹は厄落とし 豆沢山に一文の 銭と違って金包み  こいつぁ春から縁起が良いわい」

初演 安政七年 正月・江戸市村座。
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2010年12月2日木曜日
きょうの写真:「歌舞伎座」

今日のグーグルニュースのピックアップは、一時、全てが海老蔵の記事で占められていた。
それだけ、人々が、海老蔵に注目しているということなのか?
一体、うち何%が、実際の歌舞伎を見たことがあるのだろう。
私などは、つい最近、さよなら歌舞伎座公演がきっかけで、見るようになった。
ちなみに、海老蔵の歌舞伎はまだ見ていない。

写真は、2010年1月21日はじめての歌舞伎座。たしか、初春大歌舞伎。(昼の部勧進帳を立ち見で、夜の部切られ与三を一階で見てきた。)

新しい歌舞伎座は、2013年春予定。

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